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2005.5.22 RUSH BALL☆7@大阪城音楽堂

1.MIND JIVE
2.下がった体温
3.routine
4.少年
5.手紙
6.2:50

lostage自身、初の野外イベントとなるRUSH BALL☆7。
キャパ3000人の大会場とあって、メンバーもさぞかし気合が入っていたのではないだろうか?
おそらく彼らもこの規模の客を前にライブするのは初めてだと思う。

あいにくの天気で空を見上げると今にも雨が降り出しそう。この日の天気予報では降水確率70%。
イベントが始まった時点ではまだほんの少し雨がパラパラするくらいだったので、
何とかlostageまでもってくれと願っていたのだが、皮肉な事にlostageの出番になる頃に
まとまった雨が降り出し、レインコートを着てライブ観戦することに。

1曲目は「MIND JIVE」。イントロで何度も「あーー、あーー」叫んで自らに気合を入れる五味兄。
予想はしていたけど、やはりしょっぱな音のバランスがかなり悪い。五味兄の声はオフ気味。
ドラムの音がボコボコ鳴るのはこういった野外会場では仕方ないですね。
途中バランスは随分持ち直すが、マイクをステージ床に叩きつける五味兄。何度も折れるシンバル・アーム。
チューニング失敗して、ギター弾かずにチューニングをやり直す拓人君。
最初は本当にどうなることかと思いました。たぶんメンバーも緊張してたのでしょう。全体的に硬い印象でした。

次の曲「下がった体温」で徐々にいつものペースを取り戻してきた様子。雨の降りは本格的に。
五味兄「雨は大丈夫ですか?今日僕らは始めての野外なんですけど、楽しみにしてきたんですけど・・・」
清水君「最悪です」
会場からドッと笑い声。

続いて「routine」「少年」。初めてlostageを見る客が多いということもあって、
新曲ではなくリリースされているCDの曲を選曲か。
今日の他の出演者、この客層の中で、lostageがどう受け入れられるのかと思っていたのですが、
心配はなかった模様。周りを見ると真剣にステージを見つめている若者たちが。
曲が終わる度に客席から温かい拍手が沸き起こっていました。

ここで五味兄から少し遅い自己紹介「あの僕たちlostageと言います。始めまして。」
元々MCで声を張ってしゃべるバンドではないのですが、ここはもうちょっとはっきりとバンド名を言った方がいいのではと思った。
lostageという名前がちゃんと客席に届いていなかったかも。
馴染みのライブハウスだと気を利かせてMCの時にマイクの音を上げてくれたりするのですが、
さすがにこのイベントではそういった配慮もなく。
「あと2曲で終わりです。ご清聴ありがとうございました。」またも客席から笑い声。

「手紙」。この曲は絶対やらなくてはいけません。みんな真剣に曲を聴いていました。
ラストは「2:50」。雨が降ったこと自体は残念なことでしたが、雨の振る中で聴く「2:50」は感動的でした。
こういったシチュエーションはなかなかないですからね。
田中君は帰り際ドラム・スティックを空高く放り投げていました。

今日の出演者の中でもlostageの存在は異色だと思うし、全体的にゆるい目で楽しむようなイベントにあって、
彼らのようなヒリヒリする空気を放つバンドは、初めて見る客にとって随分新鮮に映ったのではないかと思う。
30分という短い持ち時間ながら十分に持ち味を見せ付けたライブだった。
実際客の感触も良かったようで、周りで「lostage良かった」という声も聞いたし、
ライブ後の物販もかなり盛況だったようです。これでもっとファンが増えるといいと思うし、
こういった多くの人にアピールできる場にもっと出て行けるようになったらいいと思う。
まだまだこんなもんじゃないですよ。