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2006.1.14 OUTER SPACE vol.3@岡山CRAZY MAMA 2nd Room

1.TELEVISION CITY
2.下がった体温
3.種蒔く人々
4.○か×か
5.MIND JIVE
6.手紙
7.INSIDE/OUTSIDE
-----encore------
8.TOKAGE

lostageにとって約2年ぶりとなる岡山の地。
程良い客の入り。
堂々のトリで登場。

出だし好調。勢いと安定感が同居する理想的な滑り出し。
特に五味兄のヴォーカルが安定して良い。
この時「あっ、今日はいいステージになりそう」という予感がした。

初めてlostageを見るだろう客も、曲が進むに連れて、
徐々にlostageの世界に引き込まれていく様子が見て取れる。
ライブ開始時に比べて明らかにフロアの揺れが大きい。
曲が終わったあとのレスポンスも上々。

いつも新曲群の中では「○か×か」の出来がずば抜けていいのだが、
この日も本日のハイライトと思えるほどドライブ感炸裂の演奏を聴かせる。

会場のボルテージは一気にヒート・アップ。
「MIND JIVE」では久しぶりに五味兄がマイクを投げ捨てる。
その後、五味兄はマイクのないマイク・スタンドに向かって歌ったり、拾い上げたマイクでベースを弾いたりと、
ラリラリモードのときのサーストン・ムーアのようなアクションでめちゃくちゃ面白かった(笑)。

次の曲「手紙」で客の盛り上がりは最高潮に。
メンバーのテンションも見る見る上がっていく。
特に清水君は超ノリノリ。岩城君ばりに激しく頭を振ってギターを弾く。
あまりの激しさにギターの弦が切れてしまうほど。
すぐに大声で「誰かギター貸してくれ!!!」と叫んでいた。
たぶんこれまでの心地よい流れを止めてしまうのが嫌だったのだろう。

すぐにテレキャスを持ってきてくれて、清水君は必死でチューニング。
急に清水君が「汗めっちゃかかってるけど、すいません」と言い出すので、
見るとギターのボディにボトボトと汗が(笑)。
フロアからも笑い声がこぼれ、いい感じで和んだ空気が生まれていた。

「INSIDE/OUTSIDE」が終わってメンバーが引き上げた後、すぐにアンコールを求める拍手。
しかも今日の拍手はテンポが速い。とりあえずのアンコールではなくて心から求めたアンコールだった。

まず清水君が一人で出てきて、「あと1曲だけやります」とのコメントに客は大喜び。
ここで清水君が「何がいい?」と投げかける。
フロアからは「TOKAGE!」、「2:50!」、「『手紙』をもう1回!」などの声が上がる。
その後、他のメンバーが出てきて、五味兄が「新しいアルバムからの曲をやります」と言って、
「TOKAGE」を始める。

頭の中では「ああ『2:50』いいなー」と思っていたけど、この場は「TOKAGE」で正解だったと思う。
清水君は人に借りているギターだということも忘れて、寝転がってバタバタしながら荒々しくノイズを出していた(笑)。
会場内とても幸せな雰囲気と熱気に包まれた最高のエンディング。
やっぱりライブというものは、バンド、客、主催者やスタッフなど、
関係する者みんなで作り上げていく一つの空間であるということを再認識した。
そして今日はそれがとても良い感じで形となったライブであり、イベントであったと思う。