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2007.9.29 〜DRAMATIC TOUR 2007〜@代官山/UNIT

7月25日下北沢に始まり、約2ヶ月間に渡り、全国22箇所を駆け巡ってきたDRAMATIC TOURもついにファイナルへ。
雨がパラパラと降る中、開場を待つお客さんの長蛇の列。
当日券も出ていたのでソールドアウトにはならなかったようですが、
開場後のフロアには、この日のためにわざわざ遠くからやって来たお客さんから、
『DRAMA』で初めてlostageを知って会場に足を運んだお客さんまで、たくさんの人が。

五味兄がMCで「1曲1曲丁寧に演奏します」と言っていた通りに、
本当に1曲1曲確かめるように丁寧に演奏するlostage。
若干ドライブ感が抑えられているような気がしないでもないが、
最後に一番いいものを見せようとするバンドの意気込みが伝わる。

お客さんもどちらかと言えば、最後に騒いで楽しもうというノリではなくて、
1曲1曲を大切に聴き込んでいるような感じで、
リアクションは結構大人しい目だったと思います。

清水君が「あれ?」と思ったみたいで、途中で「これ、楽しい?」って聞いていたくらい。
僕も正直、「東京のお客さんってこんなに静かだったっけ?」と思ってしまいました。
そういった具合で前半は特にちょっと落ち着いた感じで進行。
MCがしんみり系だったのもあるかもしれない。

目に見えて熱が入りだしたのは「routine」くらいからかな?
この後の「少年」なんかもイントロが鳴った瞬間、歓声が上がったりしていた。
『DRAMA』の楽曲群が素晴らしいのは言うまでもないですが、
lostageは初期の段階から、ずっといい曲を作り続けてきたのだなと改めて感じました。
この「少年」〜「壁」〜「手紙」〜「海の果実」の流れはまさにドラマティックそのもの。

アンコール1曲目は先日大阪ワンマンで五味兄が歌詞をすっ飛ばした「INSIDE/OUTSIDE」。
もちろん今回は失敗はありませんでした(笑)。
「2:50」のバックの照明がちゃんと「濃いブルー」だったのに感動。
この曲だけじゃなくて、この日はショウ全編を通じて照明がすごく凝っていました。
「海の果実」ではブルー(海)を背景にキラキラとミラーボールが回って、
思わずうっとりしてしまうほど。
何の曲だったか忘れましたが、ストロボピカピカの曲もあった。
拓人君も「今日は照明がすごいキレイで、ありがとうございます」とコメントしていました。

2回目のアンコールでは珍しく岩城君が一人で出てきて、中央のマイクでお礼を述べてから、
そのまま一人「英雄と人殺し」のイントロへ突入。
しばらくしてから他のメンバーが登場。
そして五味兄のベースが加わり、ギターが被さるという粋な演出。
これ、定番化してほしいと思うくらい良かったです。
「英雄と人殺し」のカッコ良さはあの長いイントロにあると思うし。
そういえばアンコールでは岩城君はキャップを被って出てきてました。
たぶんPINK FLOYDのではないかと。

「下がった体温」が終わってメンバーが袖に捌けてからも鳴り止まないアンコールを求める手拍子。

収まるどころか、どんどん強くなる手拍子に背中を押されたのか、五味兄が一人てくてくとステージに出てきた。
と、思ったら途中で足を止めて帰っていく。
「あれ?」っと思ったのですが、しばらくしてメンバー全員登場。
本当は五味兄が「これでもう終わりです」と言おうと思って、とりあえず出てきたのだけど、
あまりに拍手が凄くて「もう1曲やろう」となったみたいでした。

満面の笑みのメンバー。
笑顔のお客さん。
最後は和みの中「人間ロボット」をやって終了。
演奏終了後の、込み上げる笑いをこらえ切れない五味兄の表情が忘れられません(笑)。

正直セットの流れなどは良かったとは言い難いのですが、
ラストの雰囲気がとにかく素晴らしかった。
計3回のアンコールはお客さんも大満足だったでしょう。
バンドにとっても素晴らしいアンコールになったはず。

キャパの大きい箱、長い尺というシチュエーションで、どうやってショウを組み立てていくかなど、
新たな課題も見つかったライブだったと思います。
来年の年始にはクアトロ「SHOWNEN」ツアーも決定。
lostageの更なる飛躍を期待します!

REPORTED BY robin