2009.9.20@山形/蔵王温泉黒姫ゲレンデ特設会場
HUAU

REPORTED BY kikuoさん

1.RED
2.こどもたち
3.じゃあ、さようなら(新曲)
4.SURRENDER
5.SF
6.手紙
7.海の果実

屋内イベントになるはずだった『HUAU』ですが、急な会場変更で快晴の野外での開催になりました。LITEのギターさんがMCで言っていましたが、「見事に青空の似合わないバンドばっかり集まった」イベントです。lostageも例外ではないですね。

野外で見るのは初めてだったので、彼らの音楽がこの秋晴れの空の下どう聞こえるのか期待と不安が入り混じっていました。会場はスキー場で、lostageの出るピロピロステージの向かいには広い緑の斜面がありました。出番前に、この裾野を走り回る拓人君と岩城さんを目撃。開放感を楽しんでいたんでしょうか。

今日は転換時に入念に音をチェックしていたように思いました。ピアニカも準備完了。

スタートは「RED」。正直びっくり。青空の下あの不穏なベース音ですか!と思いましたが、高く鳴り響くギターの音は予想外に秋の青空に合いましたね。何より演奏ががっちり決まっていたのでそのかっこよさに引き込まれてしまいました。

続けて「こどもたち」。これはこういう日のためにある曲だと思いました。イントロで「ジャラ〜ン」とギターがなるところなんて、綺麗な空にぴったり。お兄ちゃんは演奏中ずっと遠くを見て口元が半笑い(に見えました)。何を見ているのだろうかと、つられて私も何度も後ろを振り返ってしまいました。

MCで言っていましたが、高い斜面のうえに座っている人がいるのが気になっていたようです。「あの、上にいる人たちには音聞こえているんでしょうかね?」と。 とくに返事もなかったので「あそこにも届くぐらいの気持でやります」と締めていました(自分も後で実際に斜面登ってみましたが。歌詞やMCは聞き取りづらいけど楽器の音はよく聞こえました)。

MCを挟んで新曲の「じゃあ、さようなら」。最初ピアニカから半端な音が漏れて、お客さんから笑が起こり、そのときお兄ちゃん何か言おうとしたけど、何も言わずに演奏を始める。この曲も明るく突き抜けているというわけではないけど、漂う哀愁がひんやりした空気に合っていて楽しめました。

今日はお兄ちゃんロングTシャツにダウンベストという格好でしたが、「SURRENDER」か「SF」のあたりで熱いと言って、ベストを脱ぎました。それを見て拓人君も二枚着ていたTシャツの一枚を脱いでいました。二人とも汗だく。

「手紙」〜「海の果実」で終わりという大人しいセットでした。昨年の『DO IT』のときのようなはっちゃけたステージではなかったですが、熱のこもったタイトな演奏でとっても良かったと思います。演奏しているメンバーも楽しそうにみえました。