2009.10.7@横浜/BAYSIS
ART-SCHOOL 14SOULS TOUR2009

始まりは前日と同じく「サーカス」そして「ROUTINE」。

続いて「こどもたち」の高らかなイントロが。幼いこどもたちのように会場の空間を駆け回るギターの音に心が踊ります。

そして次が「BUTTERFLY」。今まで聴いた演奏のなかで最も番印象深いものでした。ギターはもちろん、歌もものすごく綺麗で、言葉が出ません。この感覚が上手く伝えられないのが悔しいですね。ライブハウスへ行ってくださいとしか言いようがありません(泣)。

続けて「SF」。最初の音がちょっと小さめで残念でしたが、流れるような「BUTTERFLY」の後にこのイントロの太いベースの音は効きます!歌い方が今日はまた挑発的でかっこよくて、バリバリHRの締めなんかは聴いていて顔がにやけて仕方がなかったです。

7曲目の「下がった体温」ですが、いつも曇った音で演奏されている印象があったのですが、この日は音がなんだかクリアで、聴きやすかった気がします。悪い意味ではなく、かっこいい曲なのは変わらず。

最後に「2:50」が。この日いた位置が中野君寄りだったせいか、ギターの音が冴えていて、お兄ちゃんの歌も強すぎず弱すぎず絶妙のタッチで、心の琴線に触れてきました。 心持って行かれる演奏でした。気づいたらバッグのストラップをぎゅうぎゅう握りしめており、爪痕がついていました。

MCは、数曲やったあとバンド名も言わずお兄ちゃんが話し始め、ART SCHOOLには前にもツアーに呼んでもらって、鳥取の米子で一緒にやったけど、この日初めてまともにアートのメンバーと喋ったんだと言っていました。その直後拓人君がマイクなしでお兄ちゃんに話しかけ、まだバンド名言ってないことを指摘した様子で、お兄ちゃんが「あ・・・lostageといいます。」と挨拶。

他に後半もう一度お兄ちゃんのMCがあって、「ここにいる全ての人ではないですけど、昨日も今日も僕らのこと全く興味無い人いると思うんですよ。早くアートを出せと。」

ここで前の方のお客さんから「大丈夫ですよ」という声があり、お兄ちゃんはお礼を言いつつも戸惑いながら「あの、最後まで話聞いてもらっていいですか?そういう興味ない人たちに聴いてもらう機会ってそうそうないじゃないですか。だから少しでもその人たちの記憶に残る演奏をしたいと思っています。こういう機会を与えてくれたART SCHOOL、どうもありがとうございます。」

この日は前日の千葉LOOKより歌に伸びもあって力もあったように感じました。演奏の息も合っていて音の緩急のつけ方、タメの効かせかたなど絶妙で、聴き手に「おお!」と思わせる演奏だったと思います。MCでも言っていたようにこの日は“記憶に残る”ことを意識していたのか、部分的に歌い回しを変えて言葉が聞き取りやすくなっていたように思います。演奏も無音部分は少し長くし、メリハリつけているように感じました。セットリストも贅沢で、自分の中ではかなり満足度の高いライブでした。

REPORTED BY kikuoさん