2009.11.17@新代田/LIVE HOUSE FEVER
lostage presents 「SHOWNEN`09」

REPORTED BY kikuoさん

1.じゃあ、さようなら
2.サーカス
3.SF
4.噂
5.こどもたち
6.RED
7.SURRENDER
8.MIND JIVE
9.手紙
10.海の果実
〜encore〜
11.2:50

2曲目の「サーカス」が始まる前にちょっと間が空きました。お兄ちゃんが身振りでスタッフにマラカスをもってくるよう指示。準備し忘れた様子。お客さんにもマラカスを忘れたことを伝えて苦笑い。

この日は拓人君側で見ていたせいか、拓人君のリッケンバッカーの音がすごく綺麗に聴こえました。存在感のある音。「サーカス」でのリッケンの音を聴いて、私は巨大な像が悠然と歩く姿を思い浮かべてしまいます。『ジャキッ』という音と共にギターを構えている姿が刀を振るう侍みたいです。

今日も演奏のクオリティは高かったと思うのですが、どうも今ひとつまとまりがないように感じました。というのも、中野君の気持が乗っていないのがはっきり見て取れてしまったから。

体でリズムを取ったりはしているけれど、ずっと同じ位置で演奏していて、コーラスを除いてほとんど手元から目線が動かない。他のメンバーと全く目をあわさない。「MIND JIVE」でもギター振り上げたりする程度でなんとも大人しい。体調が悪いのか、はたまた兄ちゃんと喧嘩でもしたのかと気になっていたのですが、MCでお兄ちゃんが「みんなに言わないといけないことがあるんだけど、後にしよう・・・」というのを聞いて、これは「もしや・・・?」思ってしまいました。

競演の七尾旅人さんがたくさん喋ったからと言って本編のMCは挨拶程度の短いものだけで、” 言わないといけないこと”も結局本編では言わず仕舞いでした。

アンコールになり、中野君だけがステージに出てきて、「ありがとうございます。一曲だけやります」といった後に、「あの、今年いっぱいでlostageを辞めることになりました」と。

ああ、やっぱり・・・。フロアがざわついて、ショックを隠せないといった声が何度か聞こえました。中野君も言った瞬間険しい表情で床に目を落としていました。「でも、lostageはこれからも続いていくと思うので、応援していったらええと思います・・・。あ、もちろん俺も応援してますけど。」

笑おうとして笑えないといった表情。フロアのお客さんも戸惑いから抜け出せず沈黙。他のメンバーがステージに戻ってきて、お兄ちゃんが「・・・と、いうわけです」と。

中野君に向かって「しんみりしてしもうたやんか!」と笑いながら言い、これがお互い前向きに進んでいくための決断だということを話ていました。「2:50」の演奏に入るときも中野君は泣きそうだったのか、険しい表情。『何を想う 何を思う 何もない もうそこには』という歌詞がなんだか耳に痛かったです。