2009.12.17@新代田/LIVE HOUSE FEVER
lostage presents 「SHOWNEN`09」

REPORTED BY kikuoさん

1.DAILY NEWS
2.下がった体温
3.SF
4.母乳
5.INSIDE/OUTSIDE
6.少年
7.RED
8.SURRENDER
9.手紙
10.2:50
-encore1-
11.じゃあ、さようなら
12.MIND JIVE
-encore2-
13.海の果実

中野君が在籍するlostageとしては東京での最後のライブ。SEに「GET THE DOGS」。いつもならイントロが終わらないうちにメンバーが出てくるのですが誰も現れず、ちょっと不安になりながらSEに耳を傾けていました。毎回このかっこいいリズムに乗りながらメンバーの登場を待つのですが、今回は固唾をのんでステージを凝視してしまいます。曲も中盤に差し掛かったころようやく拓人君が拍手しながら登場。それに続いて他のメンバーも。

東京での4人編成最後だから、最初は「DAILY NEWS」で来ると思っていたら大当たり。「下がった体温」、「SF」と攻めのセットリストが続きます。

中野君と最初に作った曲をやりますといって「母乳」をやってくれたときは、「ああ、こんな綺麗な曲つくれるのに、なんで辞めてしまうのか」という想いでいっぱになりました。本当にいい曲です。この日これが聞けてよかった。

「INSIDE/OUTSIDE」からはlostageの中でも最も好きな曲が続きましたが、歌間違いがあったり、所々ノイズ があったりで音悪かったように思います。いつもならそれほど気にならない程度なのかもしれませんが、今日はちょっと思い入れが強すぎてそういう小さいミスがすごく気になってしまいます。その後の「SURRENDER」から「2:50」の流れは相変わらずよかったです。

「SF」の後と、「RED」の後に長いMCが入りました。最初にお兄ちゃんが中野君が辞める旨を伝えるのですが、

兄「みんな知ってるでしょ。東京で4人でやるの今日が最後なのも知ってるよね」

中野君「なんか気不味いなあ」

兄「気不味くないやろ!」

そして、「これからどうするつもりなのか話せ」と振られた中野君は、ちょっと言いにくそうにしながらも「清水と一緒にやろうかと」とまたまた衝撃発表。SHOWNEN出演を狙っているのだとか、冗談交じりに話していました。

フロアからは驚きと言うより笑いの方が大きかったように思います。お兄ちゃんは初耳だったそうでかなり動揺していたらしいです。「1度裏に戻って一服してきたいくらい」と、後のMCで語っていました。そしてこの話題が出てから、お兄ちゃんがよく喋る。

「こうやって喋っているとライブがぐだぐだになってくるんですけど、いいんです、ぐだぐだになっても。今日はお前(中野君)の話を聞きたいこの場を借りて」と、聞き捨てならない発言まで飛び出してました。さらに、中野君と清水君、元lostage2人もいるなら新しいバンドがlostageと名乗っていいんじゃないか?と言ったり、別のMCでは中野君たちがlostageの曲もやっていいよと言っていました。お客さんから「歌は?」という声があがると、「歌はキーを変えれば歌えると思う」とお兄ちゃん。聞いていて、いっそのこと5人でlostageになってくれたら…と思わずにいられませんでした。

清水君に関してお兄ちゃんが「脱退しても音楽続けてくれることは嬉しい。才能もセンスもあるし、人間的にもおもしろい人だし」と語るのに対し、中野君が「仲悪いだろう」と突っ込むと、「仲は悪くない。好きすぎて屈折しているだけ」と返していました。

今度は中野君が今4人で演奏しているlostageの曲を3人になっても演奏するのか、できるのかと問いかけると、「やるつもりだけどまだ3人で試してもいない、どうしたらいいと思う?」とお兄ちゃんが聞き返してました。でも、3人で新しく作っている曲はけっこう良い感じだとも言っていました。

アンコールでは拓人君がひとり出てきて真ん中のマイクで話す。「バンドを辞めるって、悲しいことですね。16くらいからずっとバンドやってきたけど、多分10回くらいかな、このひと(五味兄)とやるのやめたいと思ったことある。まあ、けど続けてたら楽しいこともあるよ。この先どうなっていくか不安は残るし、バイトやりながらで・・・」続きが非常に気になるところなのに、お兄ちゃんたちが出てきて、もういいとMC終了。

「じゃあ、さようなら」の演奏前にはお兄ちゃんがピアニカを持ちながらあらかじめ決められた恋人たちへ(今回の対バン)について語っていました。彼らを見てピアニカを買ったことや、彼らを初めて見たのが中野君が以前やっていたバンドの企画でlostageが呼ばれたとき。今は5人くらいになってるけど、そのころのあら恋はまだピアニカの人ひとりだったことなど。

そこで中野君が「あんとき赤字やってんな」とつぶやくと、お兄ちゃん「知らんわ!そんなん、主催者側の問題やし・・・、今日はみんなが来てくれたおかげで企画が成り立ちました。ありがとう」と、中野君にちょっと冷たい。お客さんにはやさしいけど。

色々考えすぎたせいなのか、長いMCのせいなのか、個人的にはあまり曲にのめりこめずに終わってしまいました。特に「母乳」を聞いてからは、中野君が脱退するのもったいないなあと、そればかり考えてしまって・・・残念。