2010.4.2@新宿/LOFT
LOSTAGE Presents『SOWNEN』

REPORTED BY kikuoさん

1.ひとり
2.断層
3.喉
4.TOBACCO
5.BARON
6.カナリア
7.裸婦
8.眩暈
9.夜に月
-アンコール-
10.RED
11.MIND JIVE

転換中はスクリーンが降り、BGMはPORTISHEADのアルバム『Dummy』。スクリーンが上がりSEがかかってしばらくして拓人君と岩城さん登場。拓人君はフロアに向かってニコニコしながら準備していました。ちょっと間を空けてお兄ちゃん登場。こちらは拓人君とは対照的に真剣な表情。

「ひとり」〜「TABACCO」まで一気に演奏。ここでのお兄ちゃんの歌、表情は鬼気迫るものがありました。特に「断層」。フロアをじっと見据えながらイラついたように時折顔を歪め、途中唾を吐くことも。ギラつく鋭利な刃物のよう。触ってみたいけど、危なくてためらわれる感じ。見ていてドキドキさせられる演奏でした。「TABACCO」では拓人君のコーラスが比較的よく聴こえました。この他の曲でもコーラスたくさんとっていたのに、よく聴こえないことが多かったです。楽器が爆音すぎるのか、拓人君のマイク音量あげて欲しいです。

「TABACCO」の後にMC。兄がクリプトシティとのツアーが最終日であることを言い。色々刺激になったと感謝を述べていました。告知などもして、また演奏始めるのかと思ったら、兄とフロアを交互に見ながら拓人君が喋りたそうにモジモジしていて、それを見ていたお客さんから笑いが起こる。で、拓人君もMC。
「今めっちゃ楽しい」とのこと。それでニコニコしていたんですね。これで少し空気がほぐれたようになって、お兄ちゃんにも笑顔が。

その後2曲やって再びMC。スタッフがそそくさとマイクを一本ステージ正面に準備する。「裸婦」でサックスを演奏してくれる根本さんが紹介され、根本さんは五味兄弟とは打って変わって高いテンションで彼の所属するバンドZとhununhumの紹介と物販案内をしていました。横でニヤニヤ聞いていたお兄ちゃんが「音源いいですよ。俺も持ってるけど」「hununhumはカレーに合う」「Zはドライブに合う」とコメントしていました。

本編が終わってすぐにフロアからワンモアの声と拍手。しばらくして兄が最初にステージに戻ってきました。とても嬉しそうな顔をして。4人編成だった頃の曲をやるとのことで、フロアが湧きました。兄曰く「俺がこれまでしゃべった中で一番盛り上がった」とのこと。拓人君も「楽しんでいきましょう」と盛り上がるお客さんを嬉しそうに見ていました。

そしておもむろにデレッデッデッデ♪と「RED」のイントロが!もうフロアのテンションが凄くて。みんな歓声をあげて飛び跳ねて。私は前の方にいたのですが、後ろから押してきた勢いが凄かったです。

「RED」につづいて、聞いたことのあるリズムを岩城さんが刻む。「MIND JIVE」のイントロ。ギターじゃないので何の曲かパッと思いつきませんでした。曲に合わせてお兄ちゃんが踊る。膝を曲げてくねくねする奇妙な動き。お客さんはさらに盛り上がってイントロでフロアからオイオイコールが起こり、演奏中はフロアから腕が振り上げられていました。お兄ちゃんは最後のほうベース弾きながらも片手でマイクを持って叫んでいました。この曲は正直ギター1本アレンジだと厳しいなと思いましたが、あの歌詞、あの歌が聞けたことが嬉しかったです。

バンドの気迫が伝わる適度な緊張感のある演奏でした。そして旧曲解禁でかなり盛り上がったこともあり、フロアも含めて良い雰囲気のライブだったと思いました。アンコール2曲のアレンジに関しては、正直まだ物足りないとも思いますが、新曲共々もっともっと磨き上げてくれると期待しています。