2010.5.5@新木場/STUDIO COAST
心響(HIBIKI) sound museum vol.1

REPORTED BY kikuoさん

会場はキャパが2400人のSTUDIO COASTでしたが、実際はメインの建物の横にある2ndステージでの演奏でした。テントのような小さな会場ですが、夜になるとステージ後ろのスタッフ出入り口から荒川河口を挟んだ向かいにある葛西臨海公園のライトアップした観覧車が見えて、中々良い雰囲気。

LOSTAGEは2ndステージのトリでした。メイン会場の演奏に合わせて開始時間を調整していたようで、予定から15分ほど押しての登場。

拓人君が中央に進み出てきてギターを構える。天を仰いで一呼吸。勢いよくギターに手を振り下ろし鋭い音を掻き鳴らす。1曲目の定番になった「ひとり」 。

続く「断層」、端正な顔を時折歪めながらお兄ちゃんが歌う様は見るたびに鳥肌が立ってしまいます。

「喉」のベースはピックではなく指で鳴らしていました。この曲は静かでゆっくりしていますが1音ごとに力があってすごく好きです。

喉の後にMC。いきなり「入場規制はかかりましたか?まだですか・・・」とお兄ちゃん。ちょっと不機嫌な声色で入り口にいるスタッフを見ながら話し始める。?

「2ステージあると僕らだいたい小さい方に入れられるんですけど、入場規制かかったら次は大きい方に出られるかなと思って・・・。愚痴っぽくなるからやめよう。」相変わらずの自虐的MCでした。

 「BARON」では拓人君のコーラスが良く聞こえました。サウンドチェックでも結構大きな声でマイクチェックしていました。?やっぱりお兄ちゃんと声が似ていますね。

 「BARON」の終わりに続いて、聞き覚えのないベースフレーズが鳴り、セッションから何かに繋ぐのかと思ったら、意表をついて「RED」が。このイントロが聞こえたときはフロアからの歓声がすごく大きかったです。2本のギターバージョンを聴き慣れているので、がらっとアレンジを変えている後半では色々な意味でハッとしますが、この日は前回LOFTで聞いたときの物足りなさはあまり感じませんでした。

「カナリア」の独特の電気ショックみたいなベースはとても印象的で病み付きになります。曲が終わるのが残念に感じるくらい。

ライブの終盤が定位置の「夜に月」。この曲は一度終わったと思ってしまう盛り上がりがあって、思わず拍手してしまいます。その後に現れるギターフレーズがなんとも言えず綺麗で聴き入ってしまいます。

 そしてこの日は最後が「MIND JIVE」。お兄ちゃんがイントロのリズムを刻むと、フロアが「わー!」と盛り上がって拓人君のギターが入ると、フロアの最前列に興奮したCinema Stuffの辻君が突っ込んできていました。Cinema Stuffも昼間このステージに出演していたのですが、ステージで演奏しているときと同じくらい興奮しているようにみえました。一番前で腕をあげて叫んで盛り上がっている辻君たちに目をやってお兄ちゃんがちょっと笑っていたように見えました。

「MIND JIVE」の途中拓人君が前に出てきて柵の上に立って演奏。フロアに背を向けた形になり、最初はバランスを崩しそうでフロアのお客さんたちも思わず手を差し伸べたりしていましたが、目の前でリッケンバッカーが鳴らされるのを見ることが出来てとても興奮しました。

とてもいい感じで終わり、当然フロアからはアンコールを求める拍手が鳴り止みません。しかし、ステージに戻ってきたお兄ちゃんに「ありがとうございます。でも、今もうひとつ大きい方でも演奏やってて、フェスってことなのでアンコールはやりません」と告げらてしまい、お客さん「えー!!」と抗議の声。それに対してお兄ちゃんが叫ぶ。「仕方ないやん!あっちの演奏始まるし・・・」

しかし、最後に、ちょっと申し訳なさそうに「でも、さっき大きい会場がどうのと言いましたけど、こっちを選んで来てくれたみなさんには感謝しています。ホントありがとうございました。」と言っていました。