2010.8.11@名古屋/HUCK FINN
LOSTAGE TOUR ワンマン

1.ひとり
2.断層
3.眩暈
4.噂
5.人間ロボット
6.バタフライ
7.喉
8.TOBACCO
9.BARON
10.SF
11.魚はオイルの中
12.カナリア
13.裸婦
14.こどもたち
15.DAILY NEWS
16.RED
17.夜に月
〜encore1〜
18.海の果実
19.MIND JIVE
〜encore2〜
20.手紙
「LOSTAGE」ツアーの最後を飾る東名阪ワンマンギグ。地元大阪のライブに参加できないため、日帰り強行スケジュールで名古屋へ。

ハックフィンは初めて。正直音が悪い。ライブが始まってしばらくは「大丈夫か?」と思った。

いつもどおり「ひとり」から。ちょっと重たそうな演奏。キレキレ絶好調ではない。お客さんも少し控えめというか大人しい。いつかこのギャップが埋まる日は来るのでしょうかと思う。

「断層」。拓人君のスライドギターが若干ヨレヨレ。リズムもスッキリしない。今日はあまり調子よくないのかもしれない。それでも曲がカッコイイので徐々にテンションは上がっていくのだが。

「眩暈」でも拓人君は少し調子悪そう。バンドの調子を補う客の熱気がないのがやはり寂しい。客の反応が良ければバンドも乗ってくると思うのだが。

続いて唐突に演奏されたのは「噂」。一瞬何か分からない。中野君が弾いていたイントロのギターリフを拓人君が弾いている。初披露のためか、少しもたりながらの演奏だが、それでも上がる。いい曲だ。正直演奏の出来は全然だ。でもこれからに期待。中野君が担当していたコーラスを拓人君が。こちらも今後に期待。

続くイントロが鳴った瞬間フロアから「うわ!」と驚きの声。待ってましたの「人間ロボット」。3人になったときから「この曲は出来るんじゃないかな?」と勝手に思っていました。セットに帰ってきたことが本当にうれしい。ただ拓人君のギターはボロボロでした。

「BUTTERFLY」。清水中野が弾いていたイントロのギターを拓人君が。やはり勝手が違うようでやりにくそう。

新譜から「喉」、「TOBACCO」、「BARON」と続けて。MCでは五味兄が「ワンマンやのに開演10分前になっても客が半分も入ってなかった」と笑いながら愚痴。確かにワンマンならではの熱気とか期待感というのもそんなに感じなかったのは残念でした。

次の「SF」でまたフロアから「うわ!」の声。隣の兄ちゃんはスイッチが入ったようで大合唱。フロアも跳ねる。「SF」ってすごい人気。ここでも拓人君が中野君のコーラスを。ステージでの拓人君の役割というか負担が大きい。がんばれ拓人君。「SF」のアレンジに関してどうしても一言言いたい。中野君が弾いていた最後のギターソロがまんま無いのですが、客から見てあれが「SF」の一番盛り上がるところ。あのソロがないと行けそうで行けない。寸止めオナニーのよう。

「カナリア」の終盤は突っ立って聴いては駄目。何度も言うがここはヘッドバンキングするところ。

「裸婦」ではうれしいことにサックスがゲスト参加。名古屋で活動するTHE ACT WE ACTのサトゥー氏が登場。五味兄の紹介どおりスティーヴ・アルビニのような風貌。個人的にはサックスが入った「裸婦」は初めて見たのでうれしかった。やはりこれがないことには。

「こどもたち」。LOSTAGEのレパートリーの中でも人気の高い曲。やはりとなりの兄ちゃんは大合唱だ。中野君が弾いていたギターリフを拓人君が担当。悪くないアレンジ(偉そうですいません)。

「DAILY NEWS」。なぜか今日は全編通してギターの音が細いように感じた。この曲なんかは特に。アレンジももう一工夫欲しい。どうしても曲に入り込めなくて一瞬我に返ってしまうときがある。

「RED」ではさすがに大歓声。たぶんこの日でも一番盛り上がっていた。

アンコールでやっと長い目のMC。拓人君がピザの宅配のバイトをクビになった話。それと五味君の最近のバイトの話。37歳のオッサンからすると「甘ちゃん」以外の何者でもないと思う話だったりするのですが、28歳だったらそんなもんかな〜と思ったり。

「海の果実」の新アレンジはすごく良いと思う。隙間が多くなって曲の良さが生きたように感じる。ほぼ完成形でしょうか。感動。

代表曲「MIND JIVE」。新アレンジに関しては正直なところもう少し良くなって欲しいと思った。初めて聴いた時から比べると格段に良くなった。でも、間奏部のインタープレイで清水君や中野君が弾いていたあのフレーズ。あれがすっぽり無いのは正直残念。あそこが一番気持ちが盛り上がっていくところなので。イントロのギターが無いのも然りだけど、ちょい力技な感じがまだ残る。難しいのは僕らも分かっているのですが。

ラストはここにいる皆が「来る!」と思っていた「手紙」。祝「手紙」復活。やはりこの曲がないとね。見ていると拓人君はやはりたいへんそう。うまくまとめきれない感じ。ギターが1本ない。でもこれから良くなっていくはず。やってくれたということが大事だし、うれしく思った。

ツアーの最後で旧曲の大解放は正直驚きでした。やるだろうと思っていましたがここまでとは。お客さんも納得して帰ったのでは。名古屋で爆発しなかった分、たぶん大阪と東京はたいへんなことになるぞ。そう思った夜でした。

REPORTED BY robin