NHK-FM 『ミュージックスクエア』2007年7月11日放送

間宮優希がお送りしていますミュージックスクエア。さあここからはゲストの登場です。今夜はlostageからこの方に来て頂きました。

五味兄:lostageのベースとボーカル担当の五味岳久です。よろしくお願いします。

初登場でほんとに嬉しいです。よろしくお願い致します。

五味兄:ありがとうございます。

以前ニューカマーのNEXTブレイクスペシャルというこの番組の中で、コメントも頂いていまして、あいうえお順にやるのでlostage最後のコメント。喜ばせて頂いたというか、あーやっとlostageの声が聞けたと思ったのですが。皆さんも今lostageの声というのは「こどもたち」という曲のオープニングテーマで聴いて頂いているので、ご存知だとは思うのですが。

五味兄:あー、有難うございます。

私達がlostageの音を聴いてどんな人達なのかなと思った時に、届いた写真がなんと!

五味兄:前のアー写ですよね。

そうです。そうです。前のアー写ということになりますが、その時に届いた写真が家族写真みたいな、写真記念館で撮られるような写真で。子供とお母さん、お父さん、一人女性の役をやっているという写真が届いて、どういうグループなんだろうとドキドキしてたんですが(笑)。

五味兄:

あれはどういう経緯でとったんでしょうね?

五味兄:あれはその、アルバム出すときに「アー写撮るから」って、ギターの清水から電話かかってきて、それで写真屋に集合やったんですけど、そこに時間通りに行ったら・・・

会社でアーティスト写真撮りますじゃなくて自分達で写真店に行ったと?

五味兄:4人だけで行って。それで行ったら衣装は自前なんですけど、紙袋に用意されていて「これに着替えて下さい」って言われて。僕は何も聞かされてなかったんで、紙袋開けたら黒の学生服が入ってて。で、まぁ着替えて出てきたら皆それぞれセーラー服とドレスとスーツに着替えてて、設定が家族写真ていう感じになってたんです。まぁ、でも面白かったですけど。

それじゃあ強制的だったわけですね、清水さんの。

五味兄:そうですね。もうイメージがあったみたいで、行ったらもうその・・

イメージなんだ、清水さんの(笑)。

五味兄:はい。

どんなイメージだったんでしょうかね。でも今日来て頂いたら硬派な感じのするお一人、五味さんに来て頂いて。今日初めて来て頂くのでもっと紐解いていこうと思っているので、まずどういったメンバーで集まったという経緯から。

五味兄:メンバー紹介?

はい。

五味兄:えっとですね、ギターがまず僕の弟で五味拓人ですね。

はい。

五味兄:で、3つ下なんですけど。えーと僕が今27歳で弟が24歳で、3つ下の弟がギター弾いてまして。もう一人のギターがさっきも出てきた清水が僕の2つ下で、あとドラムが僕と同い年の岩城の4人組みです。で、結成は6年前の2001年で地元のライブハウスで知り合って結成しました。

もうその時から4人だったんですか?

五味兄:元々3人で弟と一緒にバンドやってて、それでもう一人ギター入れようって話が出た時に、清水を誘って4人になったんです。

その前から五味さんはやってらっしゃったんですか?バンドとか何かは。

五味兄:そうですね。17ぐらいの時からバンドやってました。

それでその時から弟さんも含めた?

五味兄:そうですね。弟とはずっと一緒にやってましたね。

あーじゃあルーツというか音の流れも同じようにこう経てきたんですか?弟さんとは。

五味兄:そうですね。一緒に実家に住んでたんでその時は。家にあるCDとか一緒に聴いたりするじゃないですか、なので聴いてた音楽とかは近かったんじゃないですかね。

どんな曲から始められたんですか?

五味兄:えーと・・・最初は中学3年生の時に、ギターを始めて。最初はギターを弾いたんですけど。その時はギターでバンドやってて、ブルーハーツとか・・とかって言うか僕ブルーハーツが凄い好きで。

ということは、ギターのみ?ボーカルも一緒にやってた?

五味兄:そうですね、その時は。

ギターのみですか?

五味兄:歌ってました。

歌も一緒に。そこからなぜベースに持ち変えることに?

五味兄:その後、一回ドラムに。

え?なったんですか?(笑)なぜドラムだったんですかそれは。

五味兄:なんでドラムになったんやったかな・・・ドラムがいなかったんですよ、その時。

ギターはいた?

五味兄:ベースがいて、僕がギターでドラムが別にいたんですけど、そのドラムがやめて。それで弟がギターで入ってきたんですよ。

あー。

五味兄:それでドラムがいないんで、じゃあ俺がやるって言ってドラムを練習しましたね。

凄い。誰かにやれじゃなくて、じゃあいないんなら僕がやると。

五味兄:そうですね。

ほー。

五味兄:バンドがやりたかったんですね。取りあえず。

そして?

五味兄:そしてその時一緒にやってたベースがやめるってなった時に、ドラムは見つかったんですよ。

なるほどね(笑)。

五味兄:メンバー探してたときに(笑)。

異動、異動、異動したわけですね(笑)。

五味兄:ドラムが見つかったんで、じゃあ居てないベースをやるって言って。

はー、じゃあどのパートも出来るってことですよね?

五味兄:まぁそうですよね、一応人並みにはっていうか。

じゃあリーダーとして一つずついろいろなパートに「そこはそうじゃないの?」って言っちゃうぐらい。

五味兄:結構でもその時の経験とかは、今に活きてると思いますね。

その五味さんが、まぁ五味さんの兄弟も含めなんですけども、皆さんで作り上げた音というのが、今皆さんにも届いている音であるのですが。今回はもうすぐ発表になります『DRAMA』というアルバムを持ってきて頂きまして、そのお話を中心に伺っていきますので最後まで聴いてて下さいね。それではその中からまず一曲目を飾っているこのナンバーをお届けしましょう。曲紹介をお願いします。

五味兄:lostageの「RED」。

REDが流れる。

ミュージックスクエアお送りした曲は今夜のゲストlostageのニューアルバム『DRAMA』から一曲目の「RED」でした。
一曲目からもうかなり重厚感のある音を出して頂きまして。というかあのね、一番初めにlostageを聴いていた人も、もう何となくうなずけるアルバムだったんじゃないかなと、作品だったんじゃないかなと思います。『P.S.I miss you』の時からすごくこう、エッジの効いた音というのをlostageの本当に魅力の一つになっていると思うのですが。

五味兄:そうですね。

五味さんがやはりこの、lostageの音を作り上げてきたと言っても過言では無いのでしょうかね?

五味兄:いや、僕はあくまで4分の1になっているだけで。メンバーそれぞれエゴが。

エゴが?

五味兄:はい。

出てますか?(笑)

五味兄:そうですね(笑)あんまりリーダーっていうのもはっきり決まってなくて。

あーそうなんですね。

五味兄:曲作る時も各自好きなように勝手な音をいつも言ってますね。

ということは曲を持ち寄るのも皆で。

五味兄:そうですね。

一曲ボンでは無くて、例えばフレーズだけ持ってきて皆でセッションしながら決めたり。

五味兄:そうですね。ギターのフレーズだけとか、こういうコード進 行でやろうとか、リズムから決まってたりとか。

「RED」の場合はどうでした?

五味兄:あの時は最初ベースのイントロ、ベースから始まるんですけど、そのベースのフレーズが決まってそこから膨らましていったんですよね。

あのー私今までの作品も全部聴いてて思っていたんですが、そのエッジの効いた音とか、エッジの効いた声。今回特になんですが、その五味さんが担当してるベースの音が凄く強いような気がしているんですが(笑)。

五味兄:あ、ほんまですか?

全体的に。

五味兄:ベースが丁度レコーディングのちょっと前にライブでこう、自分のベースあったんですけど、気にいってたフェンダーのジャズベース。それがライブで盛り上がって自分が、ステージで叩きつけたときにベースが壊れたんですよね。バキバキに。

そりゃそうでしょうね(笑)。

五味兄:それでレコーディングする時に自分のベースが無いってなって。それで取り合えず間に合わせのベースを買ったんですけど、それがいまいちあんま音が良くなくて。急遽友達に借りてきて、前使ってたのと同じモデルというか形のやつを。それでやったんですけど、それが凄い良い音で。それで結構ベースが出てるんじゃないかなと思いますけど(笑)。だから自分のベース使ってないですよね、このアルバムで(笑)。

なるほど(笑)。お友達のベースが活躍しちゃったと(笑)。

五味兄:そうです。

今回本当にベースの音が思いっきり強調されるというか、鳴り響いているからこそなんですが、やはり五味さんの声が凄くハイトーンであり、強いので、丁度こういい感じで混ざっているというか。

五味兄:全体的に?

そう、そう、そう。lostageの音というのがもっとこう強調されたというか、lostageの音になったのかなーと思わせる雰囲気が。

五味兄:そうですね。結構作りたかった音像には近づけれたなーと思いますけどね。

それはやはりベースのこともありますか?

五味兄:そうですね、ベースのことも。それから結構集中してレコーディング出来る環境にあったので、それも多分プラスになってると思うし。

短期集中ですか?

五味兄:そうですね。合宿みたいにスタジオに宿泊施設も付いてて。10日間ぐらいそこに泊まりこんでいたんですけど、24時間音楽のことだけ考えてレコーディング出来たというのは凄い良かったですね。

じゃあ食事中なんかも皆さんといろいろ音楽の話したり?

五味兄:そうですね。あっでも、基本的に録ったりしてるときに音楽の話してるじゃないですか、食事中は食事の話とか。

食事の話(笑)。

五味兄:あの、おいしいおかずの話とか。気分転換じゃないですけど、疲れますからね頭がやっぱり。

そうですよね。ずっといるとね。そうですよね。

五味兄: はい。

そういった話で皆さん盛り上がって。

五味兄:はい(笑)。

一番そういう時にメンバーの中で盛り上がるのはどなたですか?

五味兄:うーーん。やっぱギターの・・・やっぱというか、ギターの清水ですね。

なにかあれですね、宴会隊長ぽいですね(笑)。

五味兄:そうですね。なんか面白いこと言おうとしてますよねいつも。

あーギャグの走り出しは清水さん?

五味兄:だいたいそうですね。結構みんなそれにもう飽きたというか・・・

あはははは。

五味兄:これからどうしようかなと。

じゃあ今度は五味さんでいきましょうか、お兄さんで。

五味兄:いや、でも面白いこと言えないですよ。

クールなイメージありますよね、こうやってお話してて。

五味兄:いや、そうでも無いですけど(笑)。言いたいんですけど、面白いこととか。面白くないんですよ、それがちょっと悩みの種というか。

あははは、悩みの種でしたか(笑)。

五味兄:はい。

音楽に関して製作してる段階で悩みとかは無かったですか?

五味兄:作ってるときは結構いろいろ。メンバーぶつかったりとか、意識をもっと高めてやっていこうみたいなこととかで話合ったりとかしてたんですけど、もう録るってなった段階のレコーディングスタジオ行ってたときは、すごい集中して同じ方向を向いて皆でやれたと思います。

多分ね一曲ずつ作り上げるのに凄い話し合いが持たれたのかと思うのは、やはりあの一つずつフレーズ毎にどんどん構成が違っていくというか、音の流れもドラムのリズムもどんどん違っていくので、「それどう?」「違うんじゃない?」とかいろんな話がもたれてああいう形になったのかなというのを感じますね。

五味兄:そうですね。スタジオでこう作りながら、「でもやっぱりそれはこうしたい」みたいなのを皆が自分のやってる楽器それぞれ言ってくるんで、やっぱ揉めますね。それで自分が考えてきたフレーズとかを「それは違う」とか言われるとやっぱイラッとするじゃないですか。

ふふふふ(笑)。

五味兄:それで喧嘩みたいになったりして途中で帰ったりとか。

五味さんがですか?

五味兄:僕とか弟とか。

なるほど五味家が。

五味兄:そうですね(笑)。

そういうことがあったと。

五味兄:はい。

そういう中でもいろいろな作品が作られまして、本当にカラフルになりました。それで皆さんに一番聴いて頂いているのは、lostageの今回番組のオープニングテーマにもなっているこの曲なんですけれども。

五味兄:はい。

この中でも凄くメロディアスであり、凄く流れるように聴くことの出来るここち良いナンバーなんですが、これに関してはどうでしたか?凄くスムーズにいっているような、というか曲の流れなんですけどもそれは。

五味兄:この曲に関しては結構スムーズにいきましたね。なんかこう疾走感のある気持ちいい曲を入れようっていう風に最初に決まってて、その為に曲を作ってたんで。

丁度リクエストも着てまして、奈良県のうめみそさんなんですが、「オープニング曲でなんとなく聞こえてくるこの曲、是非ちゃんと聞いてみたいです」と頂いています。

五味兄:ありがとうございます。

間宮優希一切しゃべりませんので、しっかりとじっくり聞いて頂きたいと思っています。じゃあNEWアルバム『DRAMA』から2曲目の紹介お願いします。

五味兄:lostageで「こどもたち」。

こどもたちが流れる

ミュージックスクエアお送りした曲は今夜のゲストlostageのNEWアルバム『DRAMA』から「こどもたち」でした。
ついにオープニングテーマの曲をじっくりと皆さんに聴いて頂く時間がもててとても嬉しいです。 えー本当にねバックで流れてるだけだとなっちゃうと、私がしゃべってるとどうしても聞きたい言葉が聞こえないというのがありますから、それも今じっくり聴いて頂きましたけれど。あの言葉っていうのは五味さんがメインで書かれているのですか?

五味兄:歌詞ですね?そうですね。はい。

毎回思うんですけれども、断片的な言葉というのが凄く中心になっている様な気がするんですけど。

五味兄:はい。

五味さんの中でこの歌詞というのを書かれるときっていうのは、ひとつひとつ映像か何かがあって書かれるのか、思ったことがパパパパッと歌詞になっていくのか、どういったイメージで?

五味兄:えーとね、先に曲を作るときに、メロディが先に決まるというか、歌はこういうメロディにしたいというのが先に出来上がって、それでどこにアクセントを置くとかいうのを頭の中で先に決めてから、それにこう言葉を当てはめていくという感じですかね。パズルみたいな感じですね。

じゃあ曲と共に言葉も出てくることも?

五味兄:そうですね。調子いいときは。

それは例えば曲が出来上がるときはギター持ってるんですか?

五味兄:いや、ベースですね。

ベースで?

五味兄:スタジオで皆でやりながらやるんで。

じゃあ出てきたらふーっと出てきた言葉に合わせて作るという。

五味兄:そうですね。はい。

「こどもたち」の場合はどうだったんですか?

五味兄:「こどもたち」の場合はね、どうでしたかね・・・

歌詞をみて頂いて(笑)。

五味兄:これはでもあれですね、歌詞は別の場所でというか、スタジオでメロディだけとか考えて後で一人の時にバーっと一気に書き上げたみたいな感じですね。

その、イメージがいろいろなところに飛んでいくのかなーといつも思ったんですが。言葉の中の一つを占めるイメージとか、強調してる強さっていうのが、なんかすぐこう胸にくるというか。「わっ何かがくる」という一つだけではないんですけど、この言葉は強いというイメージが凄いあって。もしかしたら五味さんの中で探究心とか何か一つの事柄、言葉に対して凄いいろんなイメージとか「何で?」とか思うことが多いのかなと思ったりもしたんですけど。

五味兄:そうですね・・・

普段はどうですか?

五味兄:普段・・どうですかね僕・・・結構でもなんか本とか読むの好きなんですけど、その言葉の並びとか組み合わせで凄い印象に残ったりとか、そういう所にやっぱり目が行きますよね。

それを書き留めたりとか?

五味兄:それもしますけど、結構書き留めても結局それを見ないんで。

え?

五味兄:最終的に自分の凄く印象に残ってる頭の中にある言葉が出てくるという感じですかね。書くことでこう頭の中に・・・書いたほうが覚えるじゃないですか、漢字とかも。そんな感じはします。

じゃあそのなかから紡がれた頭の中にインプットされたものを、どんどん出していってるという。普段もずっと本は持ってらっしゃるんですか?

五味兄:普段は移動が電車とか車とかなんですけど、その移動中とかは本とか読んでますね。あと音楽聴いてるか。まぁ普通ですね。

どんな内容の小説が多いですか?

五味兄:うーーーん。物語系ですかね。普通にあのー作られた話であったりとか、後は哲学っぽい感じのやつとか。でもあんまり、こういう感じですっていう偏りはあんまり無いです。なんでもその時に読みたいものを読んでます。

哲学的というお話が出たので、もしかしたらそういう風においても、五味さん的哲学があるのかなと詞の世界においても。

五味兄:いやでも哲学とかって言っても結構・・・僕浅いですからね。

多分どういう世界においても、それぞれの方の世界を持っていると思うので、それが歌の中に凄く出ているからこそ、lostageの世界というのが音ともなり、言葉ともなりで皆さんに繋がっていくのかなという気がしていて。

五味兄:にじみ出てたらいいなとは思いますけど。

出てますね。十二分に出ていると思いますが(笑)。又、歌詞もそうなんですが、タイトルからもこの曲は何だろう?と思ってしまうタイトルにもなっているという。

五味兄:タイトルはあんまり歌詞の内容に直接リンクしてないタイトルとかの方が多いんですけど。まぁ、後で全体的なイメージを見て付ける時もあるし、先にタイトルがあって曲を作る時もあるんですけど。あんまりこう・・・何て言うんですかね、タイトル、タイトルした感じにならない様にというか。まぁなってますけど(笑)。

あはははは。

五味兄:その何て言うんですかね・・・

その詞の世界と普通にリンクさせるのでは無くて。

五味兄:あんまりそうですね。そこまで深く考えてないと言ったらあれですけど。

だから余計に私達も探っちゃうのかもしれないですね。

五味兄:聴いて、歌詞とか見て、これどういう意味なんかなーみたいなその、聴いた人が考える余裕とか、遊びの部分が凄いあった方がいいなと思ってて、僕の方からこれはこういうことですとか、そういう限定した意味とかはあんまり付けたくないなとは思いますね。

確かに本当に凄く余裕がありますよね。その隙間というか、良い意味での皆さんが考える上での隙間というのが、歌詞の内容にもその出てると思うんですが。音の隙間は全然無いんですよ。本当に凄く。

五味兄:詰まってますか?

詰まってますねー。

五味兄:なんかねちょっと最近、これ作ってから思ったんですけど、ちょっと音が多すぎるというか。

そうですか(笑)。

五味兄:詰まり過ぎてるなーと。何かこう、もうちょっと隙間のある音楽を今度は作ってみたいなーていうのがこれ作って、今ちょっと思ってますけど。

だって、一つずつのその、さっきもフレーズ毎にと言いましたけれど。ちょっとこう誰かが例えばベースが少しこうメロディを弾いているとそこに、すこーしだけでもギターの音が入るような「ピン」とか「キュイーン」とか(笑)。

五味兄:そうですね(笑)。自己主張がね強いんですよねメンバーの。

それぞれに誰かがメロディラインのようなものを弾いていたら、そこに何かこう付け加えるような、パーカッション的な役目を果たすような何かをやってますよね(笑)。

五味兄:何かやろうとするんですよね絶対に。

だから凄く面白い。音の探究心ていうのが私達も聴いてて「ここも逃すか」っていうような、どんどんファンになったら、追求したくなるような音というのが山ほど入っているので。

五味兄:なんかね、僕はでもやっぱねその引きの美学じゃないですけど、曲とか作るときって足し算より引き算の方が難しいていうか、そのギターを弾いてないときのセンスというか、そういうのの方が難しいと思うんですよ絶対。それがね課題ですねこれからの。

その部分においてだとするならば、最後の「海の果実」という曲などは、どちらかというとこの中でも削った感じのある部分ではないかと思うのですが、それより壮大感の美しさというのが凄い広がっているので。

五味兄:そうですね。最後に持ってきたい感じの・・。アルバムが『DRAMA』っていうんですけど、ドラマの終わりを締めくくる感じの壮大な曲を持ってこようって言って。

そう言われると本当に今ふと感じたんですが、人生ドラマですよね曲が一曲ずつ。凄く人間味のあふれる音というか。

五味兄:人間味?

何かこう美しい恋愛ドラマとかじゃなくて、人間味のあふれるドラマの。

五味兄:そうですね。映画とかでもドキュメンタリーとか、あんまり装飾の無い生々しいものの方が惹かれますね。

それが凄く表れてるのかもしれないですね。

五味兄:そうですね。そうだったら良いですね。

是非皆さんにもじっくりと12曲を聴いて頂きたいなと思います。でもその曲をねやはり生で体感することが、一番lostageを体感して頂くのにふさわしいんだと思いますので、是非このアルバムを聴いて頂いて、全部覚えて(笑)。

五味兄:はい(笑)。覚えて。

頭の中でリピートして頂ける程になったら、是非ライブにも足を運んで来て頂きたいと思いますが、全国規模で精力的にライブが行われています。この後、今月下旬から9月下旬までの予定が発表されていますので、詳しいことはオフィシャルホームページを見て頂ければと思います。本当にたくさんありますので。いっぱい皆さんに音を届けて頂きたいと思ってます。

五味兄:そうですね。がんばります。

これからもいろいろなライブをし、そしてlostageもどんどん進んで行くと思うんですが、 そんなライブに来て頂く皆さんにおいても、そして聴いて頂く皆さんにおいても、もう一言五味さんからメッセージを頂きたいので、リスナーに向けて頂けますでしょうか。

五味兄:凄い良い作品が出来たと思うので、是非、手にとって聴いて頂ければ、メンバー皆喜ぶと思います。あとライブも面白いライブにしようと思ってるので、是非遊びに来てください。

はい。メンバーの皆さんの言葉も代表して頂きまして、本当に有難うございました。ということでですね、今夜のゲストはlostageからベースボーカルの五味岳久さんに来て頂きました。本当に有難うございました。

五味兄:有難うございました。

それではニューアルバム『DRAMA』から最後のこのナンバーを聴きながらお別れとなります。 また曲紹介お願いします。

五味兄:はい。アルバム『DRAMA』からlostageの「海の果実」。

海の果実が流れる。