2007年7月 TOY'S FACTORYより2ndフルアルバム『DRAMA』をリリース。
今聴いてもそうなのですが、完成度もすごいんですけど、2ndアルバムって感じはしないですよね。本当にラストアルバムみたいな感じ。それはすっごく思いますね(笑)。1stフルアルバムから比べたら曲のクオリティも段違いに上がっているじゃないですか。
五味兄:そうですね。このアルバムが作るのが一番たいへんやったというか、まあメンバー間でも軋轢というか。録りに行ってそこで揉めたし、録りに行く前から揉めていたし。
拓人:何でそんなに揉めてたんやったっけ?
五味兄:それもあんまり分からへんねんな、今考えたら。
拓人:とりあえずめっちゃピリピリしとったよな、このとき。
五味兄:誰かがやることに対して、誰かが「違う!」みたいな感じでな。
岩城:うん。
拓人:(しみじみ)めっちゃしんどかったもんな。
五味兄:とりあえず、何故かピリピリしてましたね。まあメジャーデビューというのもあったかもしれないですけど。まずメジャーを経験したことがないので、それに対して過剰に、自分でそこに答えていかな、みたいなことはみんな考えたよね。これで「音楽で飯食えるようになるかも」みたいなのがあって。やり方も今までと同じようにやってたらアカンなみたいなのを、何となくみんな感じながらやってたんで。プレッシャーじゃないけど、そういう中でやってたというのもあると思うけどな。
ファンサイトのインタビューのときも、すごくギクシャクしてるなと思いましたけどね。いやーーーな感じ、いやーーーな予感みたいなのはありましたね。やりながらも(笑)。
拓人:ちょっと何かあったらすぐケンカになるみたいな感じやったもんな。
五味兄:その時点でその4人になってから何年経ってるんやったっけ?ちょうど4年目?
4年ですね。
五味兄:そうですね。一緒にそれだけやってきて、いろいろズレも出てきているときですね。いや、もう思い出したくない。
そんなに嫌なんや。
五味兄:なんか我慢しているような部分もありましたね。メンバーに対してとかスタッフに対してとか。
拓人:あんまり正直じゃなかったよな。みんな。あんまり考えすぎて誰も本音を言わないままみたいな。そんな感じやったな。
で、最終的に9月代官山UNITでのワンマンライブが終わって清水君の脱退発表ですよね。
五味兄:この時点でもう決まってたんかな?
岩城:ちゃう。次の日やたぶん。「辞める」って言ったのって。
五味兄:あっ、そうや。次の日に『次どうするのか?』みたいなのを話し合う場で、まず清水が「ちょっと話ある」って・・・。
岩城:ちゃうやろ、あの・・・。
五味兄:話が終わってから?
岩城:そう。ある程度どんなアルバムにしようとか、いつくらいに録音しようとか話終わった後で、「ちょっと話しがある」って(笑)。
えっ、そうなんですか!?順番間違えてますね、それは(笑)。
岩城:「今話ししとったやん!」みたいな(笑)。
一同笑い
五味兄:そうや、そうや、そうや、そうや(笑)。
岩城:「先言えよ!」って。「1日無駄になったやん!」みたいな(笑)。
その場で清水君はこの先の音楽的展望も話していたんですか?
岩城:めっちゃ言うてたんですよ(笑)。だから「おい!」みたいな(笑)。
五味兄:そうや、思い出した(笑)。
一同笑い
すごいな、只者ではないですね(笑)。
五味兄:UKの事務所のところやな、ライトエージェントの。
岩城:それで斉藤さんがめっちゃビビッて。「えーーーー!?」みたいな。「今の話何やったん?」みたいな(笑)。
一同笑い
拓人:それで、その場で話し合ったことを一度全部流して、清水と斉藤さんがとりあえず話しするみたいになって。時間が経って、「まあ清水は辞めるらしいわ」って聞いて、次に僕ら3人と斉藤さんで、「どうしよか?」みたいな、感じです。で、この日4人とも東京にいたから、「機材車で4人では帰れへん」みたいになって。清水は「お前とりあえず新幹線で帰れ」ってなって帰らしたんですね。
五味兄:で、3人で帰った(笑)。
岩城:「もう一緒に帰りたくない」って(笑)。
一同笑い
五味兄:思い出した(笑)。
拓人:そうや。
この清水君の脱退はファンの僕らからしても、一番ショッキングな出来事でした。ファンからしてもすごくダメージがデカかったですね。これが一番。
五味兄:僕らもショックやったですけどね(笑)。
拓人:だって全く何の準備もしてなかったしな。
五味兄:予想もしてなかったし(笑)。
拓人:だからここで、「もしかしたらロストエイジって終わるんちゃうかな?」みたいになってたもんな。
五味兄:終わりを考えたな。
拓人:そうそうそう。
岩城:まあワンマンライブの後に急に言われたやろ、2人は。俺はまあ知ってたけどな、前から。
五味兄:あっ、そうやそうや。いつも知ってるねんな先に(笑)。
岩城:大体もう。なんか。
よく見てるのもあるんですかね?
五味兄:そうですね。
岩城:何かあったら先に相談されるから。
で、清水雅也という男はロストエイジにとってどういう男だったのか?何だったのでしょうか?
五味兄:最初3人でやってたときに加入して、そのとき僕らに無かった音楽の要素を持ち込んだ。すごい知識とかある人やったんでね、まあセンスもあったし。僕がバンドをやる上で、ガラっと音楽の趣味が変わる切欠を作ってくれた人。だからその時聴いてた音楽とか、教えてもらった音楽の、あいつの音楽の聴き方をいまだに僕は引きずっているというか、参考にしながらというか。7年間か、その間に僕が得たものってすごいあったし、自分に無いものがある面白いやつって感じですね。まあそれ以外でいろいろありますけど、それは言わんときます(笑)。
一同笑い
五味兄:とりあえず変な奴やったんで。
岩城:うん、ちょっと変な奴ではありましたね。
付き合いの長い岩城君からすると?
岩城:まあ変な奴やったと思いますよ。今でも変な奴やと思ってますけど。
すごいですね、結論が変な奴って(笑)。
岩城:結構大事なところで外すタイプ。なんかデカイ落ちを持ってくるタイプですよね。どんでん返しみたいな(笑)。
ここで第一期ロストエイジは終わりですね。
2008年1月18日のSHOWNEN 渋谷クアトロの公演を最後にギターの清水雅也が脱退。
2008年新メンバーとして中野博教(ex.fahners witch/piece pix)が加入。
2008年9月『脳にはビート眠りには愛を』ミニアルバム発売。
僕はこれすごく好きな作品で、1曲目の「ATS&S」が好きなんですけど。これを初めて聴いたとき、ライブで聴いたときかな?前の『P.S.I miss you』のときと同じようなドキドキ感、ワクワク感がもう一度やってきたのがこの作品で、大好きな作品なんですけど・・・。ファンサイトの人気アンケートでは『脳にはビート』はあんまり人気がなかったですね(笑)。
五味兄:なかったですね(笑)
この作品の曲はライブでもあまりしないですよね?
五味兄:まあそうですね。今はもう3人になったからというのもあるんですけど、あんまやってなかったですね、4人のときからね。
うん。
五味兄:作り急いでいたというのがあるのかもしれん。「完全じゃなかった」という言い方はちょっと違うけど、(中野君が)加入して「新しい何かをやらな!」みたいな感じになってたので、そういう中で作ったから何かまだしっくりきてなかった。作ったけど様子見ながらやってた感じはありますね。でも最近「母乳」とかいいなと思うな。やろうかなって。
他の曲もいいですけどね。
拓人:なんか一番気楽にやっていたというか。それまでと全然違うことを1回やってみてもいいかみたいな。とりあえずミニアルバムやし、ちょっと試し試しでやってみようという感じでやっていたんですね。『DRAMA』のときのレコーディングがすごくしんどかったというのもあるんですけど、このときはすごく楽な感じでやってたよな。
ああ、そうなんですか。
岩城:録ったとこも山中湖のキャンプ場みたいなところで。
拓人:ログハウスみたいなところで泊り込みでやっていたんですけど。
岩城:こんなでかい蜘蛛が出るとこな。
五味兄:犬おるとこ。
拓人:なんかいろいろやってみて「ああ、これいいな」「じゃあこれにしよう」「これアカンな」「じゃあこれやめよう」みたいな、レコーディングに入ってからも、何かやってみるのも『あり』ちゃうかなと思って、結構ゆるい感じでやってた。やってみて考えようって。
岩城:レコーディングに行ってから作ったりとかした。
拓人:それまでは、レコーディングは僕ら全部決め打ちで、ここではこうやるって全部組み立ててから、レコーディングスタジオに入ってたんですけど、このときがたぶん初めてそこまで準備しないで、行ってから考えるという余地を持ったままレコーディングに臨んだ。
2009年3月 TOY'S FACTORYより3rdフルアルバム『GO』をリリース。
この流れの延長線上で次の3rdアルバム『GO』発売。この時期が一番前のめりというか、ポジティブというか、五味君の発言もそうだったんですけど、そういう時期かなと思うんですけど。
五味兄:メンバーの脱退があって、そこからいろんなことが決まっていって、みんなというか自分もテンションが上がってて。
テンション上がってましたよね。
五味兄:「いける!」という感じがしてたんですよ。
だからタイトルが『GO』ですよね?
五味兄:そうです。『GO』で「いける!」と思ってたんです(笑)。
一同笑い
五味兄:思ってたよな?俺だけ(笑)?
岩城:「いける!」と思ってたけど、「いけん」かったな。
五味兄:そうやねん。
でもここで音楽的な制約というか、そういうのは無くなったでしょ?『GO』の頃。
五味兄:結構自由度は上がったというか、何やってもいいやろという感じで。せっかくメンバーも変わったしいろいろやってみたい感じ。なあ?
『GO』いいけどな。『GO』では「いけなかった」んですね。
五味兄:思ってるとこまでは『GO』出来なかったですね。
拓人:たぶんこれくらいのときから、自分らの生活とかさ・・・
五味兄:そやな(笑)。バランスが変わってきてん。
拓人:お金のこととか仕事のこととか、個人個人いろいろあって、「大丈夫かな?」みたいな不安もどんどん大きくなり始めたときやったから。
五味兄:中野はバンドやるために東京から引っ越してきて一人暮らし始めていたし。僕らはトイズから月々何万かもらいながら、バイトもしながらやってたから。それまでの「生活」と「バンド」とのバランスがちょっと違ってきた。でも比較的バンドに専念しながらやれる環境ではあったんで「いけるんちゃうかな」と思った。
『GO』でメジャー契約が終了というか一回一区切りで離れる形になるじゃないですか。多分『DRAMA』のときから悩んだのもメジャー云々の話をされていたんですけど、今振り返ってみてメジャー時代とは何だったのでしょうか?
五味兄:一番大きかったのはやっぱり、全国的に展開されてプロモーションされて、関わる人が増えて、音楽をやる上で、買った人とか、ライブに来た人に聴いてもらっているな、という意識というか、何を求められているかとか、そういうことを考えるようになった切欠がメジャーデビューやったんで。それは今でもあるし、そのときにそれが無かったら、多分そういう風に自分の考え方も変わってなかったから、それが一番得たもの。プラス面では、ですね。後は業界の仕組みというか、こいつはこういう役割のやつでそれは何のために必要かというのが何となく見えた。お金の動きとか、例えば広告一個打つのにどれくらいお金を使っているのかとか。
それが今の自主にも生かされているのですよね?
五味兄:今にもかなり生かされている。
他にはないですか?岩城君は?
岩城:僕ですか?全く同じですよ、やっぱり。
そうですね(笑)。
岩城:基本的にどんなときでも自分のドラミングのことばっかり考えてまうんで。
五味兄:そういうことに対してあんま何も言わへん。僕が言ったら「じゃあそれで」って。そこらへんは信用されてるのか、考えてないのか分からないですけども。何にも言わへん(笑)
岩城:一応考えてるけど。
五味兄:考えても言わへんやん(笑)。
岩城:そりゃ相当違うと思ったら言うけど(笑)。
一同笑い
五味兄:そういうことも無いよ。今のとこ。
岩城:無いな。今はやってみな分からへん。
五味兄:まあそうやけど。
岩城:「相当違う」ってなったら文句言う(笑)。
五味兄:まあそやな(笑)
そこまで無かったんですか?今までは。
岩城:そうですね。そんな・・・はい。まあまあ、ある程度は信頼しているので。
前田さんはこの時点でバンドに関わっているんですよね。どの段階でしたっけ?
前田:『DRAMA』のとき。
バックアップする側から見るLOSTAGEというバンドはどんな印象ですか。メンバー脱退も2回ありましたけど。
前田:いろんなドラマがあるなあ、と(笑)。
五味兄:いつも言われているんですけど、ツアーやる毎に毎回ちょっとだけ動員が増えてるんですよ。ちょっとだけなんですけど。
前田:動員はね、減ってないんですよ。
すごいですね。
五味兄:本当にちょっとだけなんですけど。まあ『牛歩』って言われているんですけど。
一同笑い
五味兄:減ってたら僕らもテンション下がるんですけど。CDの売り上げもそうですけど、『ちょっとだけ増えてる』っていうのが僕らにとってはすごい拠り所になっているんで。前田さんのやってくれる仕事のおかげもあると思うんですけど。もちろん。
前田:ライブも確かにすごく線が細いイメージがあったんですけど、要所、要所で。肝心のところで、勝負どころで弱い。そこがもう徐々に無くなってきたなって。ライブバンドとして。音源のイメージはすごく強いのにライブになると何か弱いなって。
岩城:勝負ライブで外すのはドラムのライザーやと思いますよ。あれ無し(笑)。
一同笑い
拓人:ってイメージやろ?(笑)
言ったら失礼かもしれないですが、大一番で弱いな、とは思いますね。
前田:それはある(深く頷いて)。
岩城:それは自分たちでも分かるくらいに外しますね(笑)。
拓人:分かってるんですよ僕らも、それくらい(笑)。
岩城:勝負弱いですね(笑)。今は、だいぶん、克服、されましたけど。
そうですね。
拓人:ちょっと安定してる。良くも悪くも。最近は。
五味兄:ああ、最近?
拓人:うん。
前田:それとたまに運の悪さもあるんじゃないかと(笑)。
一同笑い
運の悪さ。それは具体的にどういうところですか?(笑)
前田:肝心のところでメンバーが抜ける。
ああ。
五味兄:まあね。良いときもあって、悪いときもあるってのがライブっていうか。開き直りじゃないですけど。今日は良かった、今日は良くなかったというのが、いいと思うねんけどな俺は(笑)。
岩城:いや、毎回良くないとアカンよ。
五味兄:いや毎回いいのやりたいけど、やろうとしても出来んかったときって、あるやん。
岩城:まあ、そういうときもあるわな。
五味兄:それを見に来たいろんな人にワーワー言われてるくらいがいいと思うねん。今日はどうやったって。
2009年12月27日の奈良NEVER LANDの公演を最後にギターの中野博教が脱退。
先ほどに続いてとなりますが、中野博教という男はロストエイジにとってどういう男だったのでしょうか?
五味兄:短かった。
岩城:短い。結局自分のカラーを出さなかったもんな。
五味兄:分からんまま終わった。
最後まで?
五味兄:そうそう。ここから、もうちょっと突っ込んで行けるかなってときに、もう辞めたんで。
岩城:たぶんその時点で、もう自分の居場所じゃないって悟ったんやと思う。
五味兄:たぶん早い段階で。
岩城:悟ってるやろ。
五味兄:うん。
岩城:だからネタとか持ってるけど、敢えて出さんかった。
五味兄:「そっちに合わすよ」みたいな感じで来てたから。まあ、それでも何とかやって行けるのかなと思いながらやっていた部分はある。
コンピ盤『BONES』に収録の「じゃあ、さようなら」のその先にあるものは、ちょっと見てみたかったなとは思いますけどね。
五味兄:僕もあれでもっと、何か可能性を感じていたんですよ。
岩城:あれ良かったな。
あれ、いいですよね。
岩城:あれ一押しです。
すごくいい曲。ツインギターの相棒でもあった拓人君にとって中野君とは?
拓人:もともとフロントマンだった人やから。清水とやってたときはギターのことだけを考えてやってたけど、たぶん前のインタビューでも言ってたと思うけど、中野はバンド全体もちゃんと客観的に見るというか、歌のことも考えるし、そういうのを考えながらギターを考えるというのは、中野とやって、すごく考えるようになりました。それは今でもすごい良かったなと思うし、自分がギターを考えるときにそういう目線でもちゃんと考えるようにしようって教えてもらったのは中野かなあと。
五味兄:フロントマンっぽかったんですよね。元々フロントでずっとやってきた人で。清水のときとまた違うぶつかり合いというか。たぶんそういう気質の人なんで。元々フロントマンとして僕がいたところに入っているから、そこでの壁とかもあるし。フロントマンタイプのやつやなとは終始感じていましたね。こいつには自分の「何か」があるやろって。まあ自分の「何か」が無いって訳じゃないんですけど、フロントマンとしての「何か」が、考え方みたいなのがある人。
拓人:でもギタリストやなっていうのは無かったかな。
五味兄:ふふ(笑)。
ああーーー。清水君はギタリストですよね。
拓人:清水の方がギターに専念するというか、ギターで物事を考える人やったけど、中野は自分で考えていることを表現するツールとしてギターを使っているだけ、という感じがするかな。
そのロストエイジを去った二人が今一緒にバンドをやっているじゃないですか。CARDというバンドを。それについてはどう思いますか?音源は聴きましたか?
五味兄:聴きました。
拓人:僕は聴いてない。僕は1回も聴いたことがないです(笑)。
一同笑い
それは聴きたくないということですか?
拓人:いや、聴きたくないこともないんですけど、今度bloodthirsty butchersのイベントで東京で一緒にやるんですけど。
そうですね。
拓人:その機会があるんやったら、それを初見にしようって。何の先入観も無しで初めて見てどう思うかなって。
五味兄:先入観無しで無理やろ?(笑)
拓人:先入観無しというか、どんな音楽をやってるのかとか、そういう先入観無しで、パッとライブを見て、「いいと思えるかどうか?」というふうにしようと思って。
それ楽しみですね。
拓人:それですごくいいライブするなって思ったら、まあうれしいような、悔しいような、ですけど。その楽しみを。逆に2人は聴いているから、そうじゃないのを楽しみにしようと思って。
岩城:でも俺CDは聴いてへんで。
五味兄:聴いてないの?
そうなんですか?
岩城:聴いてへん。
五味兄:デモみたいなの、こっそり車に置いてたやん。
岩城:あれ1回も聴いてへん。
五味兄:聴いてないの?(笑)
一同笑い
五味兄:なんや、聴いて俺に回ってきたんかなと思った。
岩城:ちゃうちゃうちゃう。渡されて、そのまま車に置きっ放しにしてた。
五味兄:そうなんや。じゃあ俺だけか、聴いたんわ。
岩城:兄貴だけでしたね(笑)。
聴いた感想は?
五味兄:いいなと思いましたよ。それぞれの趣味とか好きな音楽とか知っているじゃないですか。
はい。
五味兄:あっ、これはあの感じやなとか。あいつのギターはこうやなとか、いろいろ思いを巡らしながら聴きましたけどね(笑)。良かったですよ。でもこれあいつらライブで出来ないってのも分かっているから(笑)。「こんなテクニック無いやん!」みたいな(笑)。「これ絶対録音でうまいことやっとる」みたいなんもあるから(笑)。
拓人:そういうところまで分かってしまう? (笑)
五味兄:その粗までライブで見て、「出来てへんやん!」みたいな感じでいってやろうと思って(笑)。
でもまさかの共演ですよね?
五味兄:まあ吉村秀樹さんの悪乗りってのもあるんですけどね。吉村さんが最近出たCARDの音源も聴いて「良かったから」って。「たぶんお前ら放っておいたら絶対一緒にやらんやろう」と言って、「俺がやる」って。まあ吉村さんがやってくれるんやったらって。そういう機会もそうそうないやろうし(笑)。
はい。
五味兄:あいつらが「やる」って言うかが心配やったんですけどね。僕らがOKしても。
へーーーーーーーー。
五味兄:連絡全然取ってないんで分からないですけど。
岩城:まあ清水が全く同じこと言ってたけどな。
え?
岩城:「俺らは全然いいけど、大丈夫なん?」みたいな感じで。「兄貴大丈夫なん?」って。
一同苦笑
五味兄:俺?
一同苦笑
五味兄:だけ?
さらに苦笑